ネット環境の無い場所で、パソコンを使っている人を見かけた事はないでしょうか?3G/LTEも搭載していないパソコンでどうやってネットにアクセスしているのか気になった人もいると思います。
屋外でWi-Fiのない場所はもちろん、自宅でスマホ以外のインターネット契約をしていない場合でも、パソコンをネットに繋げたら便利ですよね。普段はスマホしか使わないので、固定のインターネットは契約していない人もいると思うので、必要な時だけパソコンをネットに繋げる方法を紹介します。
目次
テザリングとは何?
スマートフォンやモバイルルーターを外部モデムとして、パソコンやタブレット、携帯ゲーム機をインターネットに接続する方法を「テザリング」といいます。
パソコン→スマホと繋いで、インターネットにパソコンがアクセス出来るようになり、以下のような便利な使い方が出来ます。
今の時代1人暮らしだと、電話もネットもスマホだけという人は多いと思います。そういう人も自宅でもパソコンで高画質動画を見たり、ゲームをしたり、ネットで作業をしたい場合に、スマホをテザリングで中継すればパソコンをネットで使えます。
外出先だと、Wi-Fiのないファミレスやカフェ、あまりいないと思いますが公園などの屋外や車中でもスマホでテザリングするとパソコンや大画面のタブレットをネットで利用できます。また複数のスマホを所有している人だと、1つは電話やメールを受け取る為にSIMカードを刺した上でテザリングの中継器にして、もう1つをゲームや動画視聴に利用すればバッテリーの消耗を気にせずガンガン使えます。
この様にスマホ1つあれば色々な端末をネットに繋ぐ事が出来るので便利ですが、デメリットもあります。
高速通信容量や速度はSIMの契約内容に依存するので、うっかり使い過ぎるとあっという間に契約通信容量を超えてしまったり、通信の混雑等で速度が落ちる事もあります。
機種によってはテザリング出来ない物もあります。それからもう1つ注意点があります。
ドコモのスマホはテザリング出来ない?
NTTドコモで利用していたスマホをSIMロック解除してもMVNOのSIMカードではテザリング出来ません。
ドコモのスマホは、ドコモ系のSIMカードがそのまま使えるのですが、テザリングしよとすると、APN(アクセスポイント名)が「dcmtrg.ne.jp」に書き換えられるためテザリングできなくなります。SIMロック解除してもテザリング出来ません。
どうしてもドコモ系の格安SIMでテザリングしたい場合は、SIMフリー端末を購入して利用するといいです。白ロムだと、ドコモで利用していたものがあるので注意してください。
なおau系スマホとSIMカードの組み合わせならテザリングできます。
テザリング方法の種類
Wi-Fiテザリング
パソコン・タブレット・ゲーム機などをWi-Fi規格の無線LANで、スマートフォンに繋いでインターネットにアクセスします。
対応機器も豊富な国際規格なので、多くの機器で利用できるため通常はWi-Fi接続でテザリングする事が多いと思います。また複数の機器を同時に繋いで利用するときにも便利です。
しかし、無線接続なのでパスワードの管理を厳重にしていないと、外部から他人に不正アクセスされる可能があるため細心の注意が必要になります。
Bluetoothテザリング
パソコン・タブレット・ゲーム機などをBluetoothで、スマートフォンと繋いでインターネットにアクセスします。
Wi-Fiと比べた違いは、消費電力が低い・パスワード設定が必要ない・通信速度が遅い。
消費電力が低いので、常時テザリング接続してもバッテリー切れをおこしにくいです。バッテリーの消耗を気にしながら、いちいち接続の切り替えをする面倒がないのは大きな利点です。
親機であるスマホの設定で、子機となる機器を限定(ペアリング)できるので、パスワードも必要なく不正アクセスの心配も少ないのも利点です。
欠点は通信速度の遅さです。元々マウスやキーボード、ゲームコントローラーの接続に利用されているような規格なので、大量のデータ通信には不向きです。通信速度は、せいぜい2Mbps程度ですが、高画質動画の視聴やアプリのダウンロードでもしない限り問題なく利用できる速さです。
USBテザリング
パソコン・タブレット・ゲーム機などをUSBケーブルで、スマートフォンと繋いでインターネットにアクセスします。
有線なので無線のように外部の干渉を受けず、テザリング方法の中では一番安定して速度も速いです。またスマホをパソコンと繋いでる間、給電も可能なのでバッテリー切れを心配することなく利用できるのも利点です。
ケーブルを繋いでおく煩わしさはありますが、自宅でテザリングするならもっとも適している方法でしょう。
格安スマホのテザリング
「ドコモ・au・ソフトバンク」の3大キャリアでは、テザリングは申し込みが必要だったりプランによっては有料だったりします。
格安スマホを扱う事業者の場合は、申し込み不要・無料で利用できます。
テザリングに適した大容量・無制限プラン
テザリングを固定のネット回線代わりに利用すると、大量の通信容量を使ってしまいます。パソコンだとフルHDの高画質動画を見たいし、パソコン用のソフトやゲームもダウンロードしたいので、ついつい使い過ぎてしまうと思います。
そこで、テザリングを頻繁に利用する人は、多くの通信容量が使えるプランを契約すると不便なくネットを利用できるようになるでしょう。
各社の大容量プラン
大容量10GB以上の比較です。
OCN モバイル ONEの15GBは安いですが、通信速度が500kbpsになっています。
通信容量 | データSIM | SMSあり | 音声通話SIM | |
---|---|---|---|---|
DMM mobile | 10GB | 2,190円 | 2,400円 | 2,890円 |
15GB | 3,600円 | 3,750円 | 4,300円 | |
20GB | 4,980円 | 5,130円 | 5,980円 | |
楽天モバイル | 10GB | 2,260円 | 2,380円 | 2,960円 |
エキサイトモバイル | 9GB | 2,250円 | 2,390円 | 2,950円 |
20GB | 4,750円 | 4,890円 | 5,450円 | |
OCN モバイル ONE | 10GB | 2,300円 | 2,420円 | 3,000円 |
15GB | 1,800円 | 1,920円 | 2,500円 | |
mineo(auプラン) | 10GB | 2,520円 | 2,520円 | 3,130円 |
mineo(ドコモプラン) | 10GB | 2,520円 | 2,640円 | 3,220円 |
IIJmio | 10GB | 2,560円 | 2,700円 | 3,260円 |
BIGLOBE SIM | 12GB | 2,700円 | 2,820円 | 3,400円 |
NifMo | 10GB | 2,800円 | 2,950円 | 3,500円 |
※料金は税抜きです。
各社のデータ無制限プラン
基本データ無制限のプランです。3日間の通信制限などにかかると結果的に無制限に使えなくなります。
データSIM | 通話SIM | 通信速度 | ||
---|---|---|---|---|
SMSなし | SMSあり | |||
TONE | 1,000円 | 1,100円 | 1,953円 | 500~600kbps |
UQ mobile | – | 1,980円 | 2,680円 | 500kbps |
b-mobile | 1,980円 | – | 2,780円 | 225Mbps |
DTI SIM | 2,200円 | 2,350円 | 2,900円 | 225Mbps |
U-mobile | 2,480円 | 2,630円 | 2,980円 | 225Mbps |
ぷららモバイルLTE | 2,760円 | 2,910円 | 3,460円 | 3Mbps |
※料金は税抜きです。
まとめ
3つあるテザリングの優位性の順位をまとめると、
・省電力
USBテザリング > Bluetoothテザリング > Wi-Fiテザリング
・通信速度
USBテザリング > Wi-Fiテザリング > Bluetoothテザリング
・セキュリティ
USBテザリング > Bluetoothテザリング > Wi-Fiテザリング
・利便性
Wi-Fiテザリング > Bluetoothテザリング > USBテザリング
省電力やセキュリティ、通信速度を考慮するとできる限りUSBテザリングを利用した方が良いと思います。
屋外での利用ならセキュリティや省電力で、Bluetoothという選択もありでしょう。
複数の端末を繋ぐなら、無線接続で通信速度も速いWi-Fiテザリングが適しています。
それぞれ適した方法でテザリングを利用すると、いつでもどこでもパソコンなど複数の端末を快適にインターネット接続できます。
しかし、テザリング元であるスマホのネット契約プランを把握していないと、うっかり長時間利用し過ぎて、あっという間に通信容量を使い切ってしまいます。どうしてもテザリングを常時利用したいなら、大容量プランや無制限プランを契約すると良いかもしれませんね。
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