格安スマホが気になる人のための基礎知識を解説!

格安スマホの予備知識

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最近よく目にする「格安スマホ」とは何でしょう?

安いスマホ?ドコモやau、ソフトバンク以外にも携帯電話会社があるの?

ワンキュッパやニャンキュッパと不細工なおっさん猫がしきりにCMしている「ワイモバイル」って何?1,980円の時代とか意味不明なんだけど・・・

他にも、「OCNモバイルONE」とか「楽天モバイル」とか「DMM mobile」とか「UQ mobile」とか「U-mobile」とか、何とかモバイルをやたら見かけるけど関係ある?

キャリアを使っている大抵の人は、このくらいの認識だと思います。

さらに「格安SIM」とか「データSIM」とか「音声通話SIM」とか「SIMフリー」とか聞き慣れない用語が出てきて何が何だか分からなくなりますね。

格安だから今よりかなり安くなんだよね?本当に変えた方が良いの?信用できるの?

何かよく分からないし面倒だから、もうこのままでいいやとキャリアの高い料金を払い続けている人が多いというのが現実でしょう。

それでもスマホ料金を本気で節約したい人は、取りあえず基本的な事だけでも知ってから検討しても良いと思いますよ。

格安スマホとは何?

格安スマホ」と聞くと物凄く安いスマートフォンだと思うのが普通です。実際、安いスマホをこう呼ぶ人もいます。

しかし通信業界では、格安スマホとは、物凄く安いスマホ料金の事を指します。

これは、インターネットの通信料金(データ通信代)と携帯電話料金を合わせて、「スマホ代」とか「スマホ料金」と呼んでいる人が多い事からきています。

格安スマホは、物凄く安いスマホ料金の事だと覚えておけば良いでしょう。

次に格安スマホを提供している会社についてですが、キャリアと呼ばれる「NTTドコモ、au、ソフトバンク」以外の携帯電話会社の事だと思っても良いです。

例えば、楽天が運営している「楽天モバイル」や、ふてニャンのCMで有名になったソフトバンクグループの「Y!mobile(ワイモバイル)」やNTTグループのOCNが運営している「OCN モバイル ONE」、老舗ビッグローブの「BIGLOBE SIM」などインターネットのプロと言える会社。

その他に、本やレンタルのTSUTAYAが運営する「TONE(トーンモバイル)」、イオングループの「イオンモバイル」など通信業界とは畑違いですが、リアル店舗で圧倒的な全国チェーンを展開する会社などもあります。

この他にも200社以上あると言われていまが、さすがに全部は把握できませんし、紹介する気もありません。。。

それぞれ特色があり、料金やサービス内容にも違いがあります。少しでも安く利用したいのか、快適に利用したいのか、それとも信頼感で選ぶのか悩みどころですね。

⇒ 格安スマホ会社の一覧と紹介

格安SIMとは何?

格安SIM」に関しては、お察しの通りだと思います。

そうです。格安なSIMカードの事です。格安スマホとほぼ同意語と言ってもいいです。

3大キャリアよりも、かなり安いSIMカードの事ですが、厳密にはスマホで使うネット代や携帯電話代の事になります。

SIMカード」についても、キャリアを利用していると、始めからスマホに入っているので知らない人もいると思います。

SIMカードは文字通り小さなカードです。電話番号などの契約者情報が記録されているICカードで、スマホや携帯電話に挿入するとネットや電話を使えるようになります。

以前は携帯電話自体に契約者情報を記録していましたが、現在はSIMカードに記録して、スマホを利用するようになっているため、携帯電話料金やネット料金の代名詞的な意味合いで、SIMと言っている訳です。

ちなみにこのSIMカードは、基本的に別のスマホに差し替えても利用できます。仮にスマホが壊れても予備があれば、携帯ショップに行かなくてもすぐにスマホが使えます。

問題はどれだけ格安なのかと言うと事ですよね。

キャリア3社のSIMカードは、安くても4,900円~6,500円くらいです。格安SIMだと、ネット専用の「データSIM」なら500円くらいからあります。電話も使える「音声通話SIM」でも1,200円くらいからです。

めちゃくちゃ安いですね。ワンコインでスマホが利用できる訳ですから、格安と言われるだけあります。

しかしキャリアとの価格差には理由があります。

まず、この料金には無料通話が入っていません。電話をかけると、基本的に30秒20円かかります。基本的にというのは、通話料を半額に出来るサービスや、通話定額も始まっているので、キャリアに近い無料通話も可能になっています。

例えば楽天モバイルなら、データ容量3.1GBと5分間の無料通話オプションを合わせても2,450円です。auなら6,200円なので、4,000円近くも安いことになります。

1年間で48,000円も安くなることを考えると、キャリアは高過ぎると批判されるのも仕方ないのかもしれません。

データSIMとは何?

データSIM」は、インターネットだけを利用できるSIMカードの事です。070/080/090の携帯電話を使うことは出来ません。

携帯電話の代わりにインターネット回線を利用する「IP電話」を使うことはできます。無料のIP電話もありますが、基本料金を払うと050で始まる電話番号を貰う事もできます。

電話番号があると、携帯電話や固定電話と普通に電話ができるので、携帯電話とほぼ同様に使えます。ただし、緊急電話やフリーダイヤルにかけられないとか、音声品質や接続状態が良くないといった欠点があるため注意が必要です。

データSIMは、携帯電話が使えない分だけ安いです。電話が可能な「音声通話SIM」と比べて、700円前後も安く、最安値だと500円で利用できます。

また、データSIMにはSMS付きというのもあります。SMS付きのデータSIMだと、100円~150円くらいプラスの料金になります。

SMS(ショートメールサービス)」は、モバゲー、GREEなどのゲームアプリやLINEの認証が必要なときに使えます。古いスマホなどだと、セルスタンバイ問題といって、使っていない時でもバッテリーがどんどん消費されていく対策にも使われています。

セルスタンバイ問題がないスマホや、認証を必要としていない場合は無駄な出費になるので、契約しなくても問題ありません。

データSIMは、安いのでセカンドスマホ用に使っている人もいます。データSIMを遊び用や余っているスマホに入れて、メインで使っているスマホは温存して電池消耗を避ける使い方も出来ます。

またデータSIMの利点として、契約期間がないこともあります。キャリアでは、2年縛りと言って、2年以内に解約すると解約金を取られる制度があります。

格安スマホでも「音声通話SIM」には半年から1年間の契約期間がありますが、データSIMには契約期間がないので、いつ解約してもお金を取られる事がありません。数多い格安スマホ会社、気に入らなければ、気兼ねなく解約して他社に移れる訳です。

現在のコミュニケーションは、LINEやスカイプなどのチャットやメールで行なわれているため、電話をほとんど利用していない人もいると思います。そんな人に向いているSIMです。

ガラケーと格安のデータSIMのスマホにすれば、キャリアより安く電話もネットも出来ます。子供に持たせる時に電話代がかからないデータSIMにするといった使い方もあります。

しかし、固定電話のない人やビジネスで利用する人は、電話がないと不便なので向いていないSIMと言えるでしょう。

データSIMについて詳しく解説

音声通話SIMとは何?

音声通話SIM」は、インターネットだけでなく、070/080/090の携帯電話も使えるSIMカードです。

他社から乗り換えと言われるMNP(ナンバーポータビリティ)転入をすると、他社で使っていた電話番号をそのまま利用することも出来ます。

SMSも標準で利用出来るので、アンテナピクト問題やゲームやLINEの認証など気にする必要はありません。

月額料金は、携帯電話を利用できる分だけデータSIMより割高です。大体700円くらいプラス料金になるので、最安値でも1,200円くらいになります。

デメリットとして「音声通話SIM」には、契約期間があります。

しかし、キャリアの契約期間は24ヶ月ですが、「MVNO」の場合は6ヶ月から12ヶ月と短いです。しかも契約期間の更新がないので、期間が過ぎるといつでも解約金なしで解約もMNPもできます。

MVNOというのは、「ドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイル」以外の携帯電話会社という認識で良いです。

MVNOについて詳しく知りたい人は、「MVNOについて」の記事を参考にしてください。

また格安スマホのSIMには、キャリアと違って無料通話がありません。電話をかけると、携帯電話料金の30秒20円が必要になります。うっかり電話をかけ過ぎると、キャリアより月額料金が高くなる事があるので注意しないといけません。

しかし、格安スマホにも通話料を安くする手段があります。

楽天でんわ」や「DMMトーク」などの中継電話(プレフィックス方式)は、通話アプリを利用すると、携帯電話代が半額の30秒10円になります。

その他、一部の会社では、通話定額オプションを導入しています。

楽天モバイル」の「5分かけ放題オプション」は、1回につき5分以内なら何度でも月額850円で電話をかける事が出来ます。

UQ mobile」だと、30分間だけ通話し放題がセットになった「ぴったりプラン」があります。スマホも実質0円で手に入るため人によってはお得になります。

Y!mobile(ワイモバイル)」も格安スマホですが、キャリアと呼ばれるMNOに属しているため、ソフトバンクなどと同様に全プランに、1回につき10分間の通話を300回まで利用できる無料通話が付いています。

この辺の詳しい話は、「電話代を節約できる方法」についての記事を参考にしてください。

基本的に電話をかけず受けだけの人なら、1,200円程度で電話番号を維持しながら、スマホを利用できます。電話をかけたい人でも、中継電話サービスや、通話定額サービスを利用すれば、2,500円以内で済ませることも可能になります。

音声通話SIMについて詳しく解説

格安スマホで使えるスマートフォンとは?

スマホ料金が格安なのは分かったけど、肝心のスマートフォンはどうでしょう?

キャリアだと、月々のサポートがあるから、半額か実質0円で手に入ります。

多くの人が使っているiPhoneやXperiaの定価は、8万円から10数万円ですから、0円から5万円程度で入手できた事になります。

残念ながら格安スマホには、月々サポートの様なものは基本的にありません。iPhoneも売っていないので欲しかったら、アップルストアなどでSIMフリー版を10万円前後で購入するしかありません。

結局高くつきそうですが、格安スマホに変えると年間に5万円以上浮かす事ができるので、SIMフリー版のiPhoneを買っても2年以上使うことを考えると安くつきます。

しかし、せっかく2年間で10万円も節約できるのに、10万円以上もするスマホを買ったら、あまり得しませんよね。

安心してください。iPhoneやXperiaのようなバカ高くてオーバースペックな物はいらない、と言う人のために低価格のスマートフォンがあります。

SIMフリースマートフォン」と言われているものです。

キャリア専用に作られたものではなく、自由にどこの携帯電話会社でも使えるように制限されていないスマートフォンです。

価格も、1万円~10数万円と幅広です。

リーズナブルで代表的なものだと、ASUS社の「ZenFone」シリーズがあります。一番人気は2万5千円くらいの「ZenFone2 laser」です。その廉価版で2万円くらいの「ZenFone Go」もコスパが高く大人気です。さらにハイスペックな「ZenFone2」でも3万円くらいです。変わったところでは、光学3倍ズーム付きで5万円くらいの「ZenFone Zoom」と実にバラエティ豊かです。

HUAWEI社の「HUAWEI GR5」や「P8 lite」も性能が高く3万円台で入るので人気です。

また日本メーカーの富士通が販売している「arrows M02」は、必要十分な性能でありながら、防水防塵に加え、モバイルSuicaも使える「おサイフケータイ」も付いて3万円程度なので国産ということもあり人気が高いです。

ここで紹介したスマホは、いずれもミドルレンジとかミドルクラスとか言われているもので、iPhoneなどのようなハイエンドスマホと比べて、3Dゲームなど負荷の高い利用は厳しいです。

しかし、2D系のスマホゲームやWebサイトの閲覧、LINEやtwitterやスカイプ、動画視聴など一般的なスマホの利用に不都合はありません。

SIMフリースマホの購入方法ですが、会社によって扱っている機種は違いますが、一括払いだけでなく分割でも購入できます。またAmazonや楽天などのネットショップや家電量販店などでも購入できます。

詳しくは、「人気のSIMフリースマホを比較」で紹介しているので参考にしてください。

高性能なスマホは諦めないといけないのか、というとそうでもありません。3D系のゲームを快適に遊びたかったら、「iPhone」や「Google Nexus」などのハイエンドクラスでもSIMフリー版を購入できます。

また、「白ロム」といってキャリアで使っていたスマホも使うことができます。自分が使っていたものはもちろん、中古を購入して使うことも出来ます。

ただし、いくつかの制限はあります。基本的にドコモで使用していたものは、ドコモ系の携帯電話会社でしか使えません。auも同様です。ソフトバンクは、ワイモバイルが同じ回線を利用しているので使えます。

ドコモ系というのは、MVNOはドコモかauの回線を利用しているため、同じ周波数でないとスマホが利用できないのです。

ただ、スマホのSIMロックを解除すると、どこの携帯電話会社でも使うことができます。

ドコモのスマホは、VoLTEに対応していないとau系では電話が使えないとか、対応周波数が一部合っていないため繋がりにくいとか、色々と問題があります。

この辺もSIMフリーのiPhoneなら問題なく使えるのでキャリア版より使い勝手が良いです。

まとめ

  • 「格安スマホ」もしくは「格安SIM」は、物凄く安いスマホ料金。
  • 「データSIM」は、ネット専用のSIMカード。とにかく安い
  • 「音声通話SIM」は、090/080/070の電話番号も使えるSIMカード。
  • スマホの月々サポートはないが、1万円台の低価格なスマホが使える。
  • SIMフリースマホは、携帯電話会社に縛られない自由なスマホ。

とにかく安くスマホを利用したい人は、「データSIM」を契約すると、月額料金が500円からと激安に出来ます。携帯電話を付けても1,200円程度なので、キャリアを利用し続けるのがバカらしくなるくらいに安いです。

だだし、キャリアには、手厚いサポートやスマホの月々の割引きサポートがあります。通信速度もMVNOよりも安定して速く、人によっては料金分の恩恵があるかもしれません。

それでも確実にキャリアの方が基本料金は高いので、多少不便はあっても格安スマホに変えると月々の出費を減らせます。

初心者で不安な人でも「TONE(トーンモバイル)」や「Y!mobile(ワイモバイル)」のように手厚いサポートを用意している所もあります。その他の会社でもいったん使い始めると、キャリアと差ほど変わらない事に気付くと思います。

しかし何十社もある格安スマホの中から、どの会社を選べば良いのか迷いますよね。そこで当サイトでは、詳しく調べてお薦めの会社をチョイスしていこうと思います。

各会社の公式サイトに行って見れば分かると思いますが、実に分かりにくいです(笑)

わざとじゃないかと思うくらいごちゃごちゃして、何が出来て何が出来ないのか、結局いくら必要なのか、肝心な情報があちこちに散らばっていたり、小さく書いていたりするので、見つけるのも理解するのも大変です。。。

また唐突に割引きや、特典などのキャンペーン、さらに価格改定やサービス内容の変更などもあり、そのつど公式サイトをチェックするのは面倒だと思います。

その辺もいち早く、より詳しく、出来れば分かりやすく解説していきたいですね。

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