BIGLOBE SIM、電話代を1/4に出来るBIGLOBEでんわもある。内容と料金の解説

BIGLOBE SIM

BIGLOBE SIM」は、プロバイダの老舗「ビッグローブ」が運営するモバイル通信サービスです。

現在(2017年2月)はKDDIグループとなっています。auを要するKDDI傘下となっていますが、現状ではNTTドコモ回線を利用したMVNOです。

大容量プランは、通信制限がなく家族でシェアすれば、個別に契約するより割安に利用できます。

通話代が約4分の1になる「通話パック60」といった定額通話も特徴のひとつ。

また、BIGLOBE 光に加入していると、割引きになるサービスもあるので、ビッグローブ契約者なら検討の価値があるでしょう。

BIGLOBE SIMの基本情報

最安プラン 900円(データSIM)
3GBプラン 1,600円(通話SIM)
回線 NTTドコモ
ターボ機能
データ繰り越し あり
格安通話 通話料半額、3分かけ放題、60分かけ放題
シェアSIM 最大5枚
解約手数料 通話SIM(12ヶ月間、8,000円)
支払い方法 クレジットカード・口座振替(データSIMのみ)

ドコモ回線に対応しているので、FOMAプラスエリアやプラチナバンドに対応して全国どこでも繋がりやすいです。

データ繰り越しはありますが、ターボ機能に対応していないのは少し残念なところです。

また、MVNOには珍しく60分間だけですが、電話代がお得になる通話定額オプションがあります。月に1時間以上電話をかける人は、普通に電話をかけるより割安です。

データSIMだけですが、MVNOとしては珍しく口座振替に対応しています。クレジットカードを持っていない人でも利用できる貴重な格安SIMです。

また「BIGLOBE光パックNeo with フレッツ」、「BIGLOBE光 with フレッツ」、「ビッグローブ光」を契約している人は、BIGLOBE SIMも同じ振り込み方法が利用できます。

BIGLOBE SIM 公式サイト

料金・サービス内容の詳細

BIGLOBE SIMの各種料金表

月額料金
  データSIM 通話SIM 通信速度 通信制限
SMSなし SMSあり
1GB 1,400円 下り最大262.5Mbps
上り最大50Mbps
直近3日で200MB以上
3GB 900円 1,020円 1,600円 直近3日で600MB以上
6GB 1,450円 1,570円 2,150円 なし
12GB 2,700円 2,820円 3,400円
20GB 4,500円 4,620円 5,200円
30GB 6,750円 6,870円 7,450円

※利用開始月は無料です。

容量シェア
  データSIM 音声通話SIM
SMSなし SMSあり
初期費用 3,000円
月額料金 200円 320円 900円
容量追加オプション
ボリュームチャージ 100MB
価格 300円
電話オプション
留守番電話 300円
キャッチホン 200円
その他の料金
プラン申込手数料 3,000円
SIM変更手数料 3,000円
MNP転出料 3ヶ月目まで6,000円、4ヶ月目以降3,000円
(2016年3月31日までの契約者は3,000円)

※価格は税抜きです。

「ボリュームチャージ」で通信容量を追加できます。月に10回、合計1GBまで購入できます。ボリュームチャージが残っていると追加できないので、一気に購入はできません。

留守電話やキャッチホンのサービスも始まったので、電話の利用でも不便はなくなりました。ただし有料オプションなので、必要かどうかよく考えましょう。

プラン内容の解説

まず、BIGLOBEでインターネットを利用するには、ベーシックコースに入る必要があります。月額料金は200円でメールアドレス1つ、メール容量5GBを利用できます。「BIGLOBE SIM」の月額料金には、このベーシックコース料金が含まれているので、追加で支払う必要はありません。

1GBの「音声通話スタートプラン」は音声通話SIMだけ、スタンダードな3GBの「エントリープラン」はデータSIMもあります。どちらも他社と比べたらベーシックコース分だけ割高になっている感じです。

BIGLOBEのインターネット会員なら、ベーシックコース代を既に払っているので、その分200円だけ割り引きになります。200円割り引かれると、3GBプランが1,400円になるので、業界最安値の「DMM mobile」より安くなり得します。

6GBの「6ギガプラン」と大容量12GBの「12ギガプラン」は、他社の5GBや10GB以上大容量プランと比べて、容量単価では最安値クラスでコスパが高くなっています。

両プランには、3日間の通信制限がありません。

せっかくの大容量でも、3日間で300MBや500MB程度使っただけで低速に落とされたら、容量の大きいアプリもダウンロードできないので意味ないですからね。

さらに、「6ギガプラン」と「12ギガプラン」は、全国約8万スポットの「BIGLOBE Wi-Fi」を無料で使えます。通常は1ライセンス250円。

大容量を少しでも快適で割安に使いたいなら、BIGLOBE SIMが1番だと思います。

容量シェアでお得に

biglobesim-sharesim

1GBの音声通話スタートを除く3、6,12,20,30ギガプランでは、最大4枚までSIMカードを追加して、最大5枚でデータ通信量をシェアできます。

初期費用は、SIMカード1枚につき3,000円です。

月額料金は、SIMカード1枚につき「データSIM」は200円、SMS付きは320円(SMS機能代120円分プラス)、「音声通話SIM」は900円です。

主回線のSIMが、音声通話SIMでないとSIMカードの追加はできません。

月額料金は、他社のシェアプランよりも安くなっているので、お得感もさらにアップしています。

例えば、「6ギガプラン(6GB)」の音声通話を2人でシェアすると、月額料金3,050円(2,150円+900円)になるので、「3GBコース」の音声通話代2人分3,200円(1,600円×2人)より安くなります。

家族4人が「12ギガプラン(12GB)」の音声通話をシェアすると、月額料金6,100円(3,400円+900円×3)になるので、「3GBコース」の音声通話代4人分6,400円(1,600円×4人)より安くなります。

もちろん均等に分け合わなくてもOKです。

1GB、2GB、9GBと極端な使い方もできるのかシェアプランのメリットです。

たくさん使う人、少ししか使わない人がいる家族だと個別に契約するより効率良くコスパが上がります。

ただし、個別にデータ通信の使用量を設定できないので、1人が使い過ぎて他の人が使えなくるような事態も発生するデメリットはあります。

1人で複数枚をシェアしても構いません。

例えば、音声通話SIMは1枚で十分なので、残りはデータSIMにして、2台目以降のスマホやタブレットに入れるという使い方もあります。

無駄に月額料金がかかるので、SIMカードの入れ替えが面倒な人にお薦めの使い方ですね。

通信制限について

毎月の通信容量を超えると、低速通信の200kbpsまで落とされます。

この他、3日間の通信制限があります。

「音声通話スタートプラン(1GB)」は200MB、「エントリープラン(3GB)」は600MBのデータ通信量を3日間で使うと、低速通信の200kbpsまで落とされる場合があります。

この制限は、直近72時間(3日間)のデータ通信の使用量が規定を下回るまで続きます。規制中も使い過ぎないようにしないと、いつまで経っても高速通信に戻れません。

「ライトSプラン(6GB)」と「12ギガプラン(12GB)」には、3日間の通信制限はありません。制限がないメリットは、1GB超えの大容量アプリをダウンロードできる事です。長時間動画を見まくっても制限されないので、特に12GBの「12ギガプラン」は大容量を生かせます。

データ容量繰り越し

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毎月のデータ通信量が余っても、翌月に繰り越して使えます。有効期限は翌月末です。

例えば、3GBプランで1GB余った場合、翌月は上乗せされて4GB使えます。

データ通信量を消費する優先順位は、データ繰り越し分 > 毎月の契約データ容量 > ボリュームチャージ分になります。

有効期限は翌月末ですが、データ繰り越し分から先に消費されるので、無駄なく利用できるようになっています。

⇒ データ繰り越しについて解説

通話代がお得な「BIGLOBEでんわ」と「通話パック60」

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BIGLOBE SIMには、電話を安く利用できるサービスがあります。通話料を半額に出来る「BIGLOBEでんわ」と、通話定額の「通話パック60」、「3分かけ放題」です。

BIGLOBEでんわ

電話番号の頭にプレフィックス番号を付ける事で、国内通話が10円/30秒(不課税)、国際通話が20円/30秒(不課税)と通話代が半額になるシステムです。

IP電話ではなく、携帯電話と同様の通話サービスなので、音声品質や接続状態は良好です。

安くなる仕組みは、電話番号の頭にプレフィックス番号を付けて、サービス利用者は独自回線を通して相手に繋がります。独自回線を通しているので、NTTより安く出来るようになっています。

気になるプレフィックス番号ですが、相手の通知番号には表示されないので、不審に思われたり、改めて電話番号の登録をしてもらう必要はありません。

プレフィックス方式は、110など緊急電話やフリーダイヤルにはかけられませんが、BIGLOBEでんわアプリが自動的に通常の電話に切り替えてくれるので、意識しないで普通に電話できます。

BIGLOBEの利用者限定のサービスですが、初期費用や基本料金も必要なく、特にデメリットもないので、ぜひ利用しましょう。

通話パック60

「通話パック60」は、60分間だけ通話し放題の通話定額です。月額料金は650円(不課税)。

通常の携帯電話料金20円/30秒だと、60分間の通話料は2,400円なので、7割以上も安くなります。

BIGLOBEでんわの10円/30秒で計算しても1,200円となり半分近くも安くなります。

月に60分間だと、毎日2分電話をかけられるので、「カエルコール(帰るコール)」(古い?)など家族や友人、恋人と毎日電話をしたい人は、加入しておくと電話代を500円以上浮かせる事が出来てお得です。

3分かけ放題

「3分かけ放題」は、3分間の通話を回数無制限でかけられる通話定額です。こちらも月額650円(不課税)になっています。

電話回線を利用したプレフィックス方式なので、IP電話と違い音声品質や繋がりやすさは携帯電話と同等です。

ただし、110、119などの3桁番号や、0120などで始まる一部の番号には発信できません。この場合は、プレフィックス番号を外してかけると発信されます。アプリが自動的に切り替えてくれるので手間をかける必要はないです。

電話をかけてもほとんど3分以内という人は、「3分かけ放題」が最適です。どうしても毎回3分を軽く超える人だと「通話パック60」が適してるかもしれません。

電話をかける回数なのか時間なのかで選択できる点は他社にはない面白い通話定額オプションです。

不通話期間が短い即日MNPに対応

MNPで電話が使えない期間を数時間に短縮できる方法に対応しています。

  1. 現在契約中の会社から「MNP予約番号」を取得する。手数料が必要です。
  2. 運転免許証、パスポート、保険証などの身分証のコピー画像クレジットカードを用意。
  3. 公式HPでMNP手続きを行う。※予約番号期限の残り日数が12日以上必要
  4. 一週間程度でSIMカードが到着。
  5. BIGLOBEサポートに電話でMNP転入切り替えをおこなうと短時間で切り替え完了。

MNP予約番号の有効期限が15日なので、3日以内に申し込む必要があります。4日以上経ってしまった場合は、予約番号の再発行をしてもらってください。

新しいSIMカードに切り替わるまでは、今までのSIMカードが使えるので不通話期間は、手続きをしてから完了するまで数時間程度という事になります。

また、今までのSIMカードが使えなくなった時点で、利用していた携帯電話会社を解約した事になります。わざわざ解約手続きをしなくてもMNPをするだけで移行が完了します。

仮に自ら切り替えを行わなかった場合は、SIMカードが届いた日の翌々日以降に自動で切り替わります。

BIGLOBEの接続サービスを利用していると200円お得

BIGLOBE SIMのプランには、「BIGLOBE LTE・3G」に接続コース(「ベーシック」コース)利用料が加算された金額です。

接続コース利用料は、BIGLOBEのインターネットサービス「BIGLOBE 光」や「WiMAX 2+」など全てに必要なものです。

複数のサービスを利用している場合は、1度の支払いで全サービスを利用できるため、他のサービスを利用していると200円引いた料金で利用できます。

例えば、3GB通話SIMは1,600円→1,400円になります。

すでにBIGLOBE接続サービスの利用者なら、同様のプランだとMVNOの中でも最安値クラスになるでしょう。

取り扱い端末

BIGLOBEの端末購入は全て24回の分割払いのみになっています。合計の支払額は、ほぼ定価なので金利はないに等しいと思います。

Huawei P10
価格(税抜) OS ディスプレイ 解像度
2,700円×24ヶ月 Android7.0 5.1インチIPS液晶 1920×1080
 CPU  RAM/ROM 外側/内側カメラ バッテリー容量 
オクタコア
2.4GHz+1.8GHz
4GB/64GB 1200万+2000万/800万画素 3200mAh
 高さ×幅×厚み 本体重量   本体カラー その他
145.3×69.3×6.98mm 145g ブルー/ゴールド/シルバー/ブラック 指紋認証
Huawei P10 lite 
価格(税抜) OS ディスプレイ 解像度
1,240円×24ヶ月 Android7.0 5.2インチIPS液晶 1920×1080
 CPU  RAM/ROM 外側/内側カメラ バッテリー容量 
オクタコア
2.1GHz+1.7GHz
3GB/32GB 1200万/800万画素 3000mAh
 高さ×幅×厚み 本体重量  本体カラー その他 
146.5×72×7.2mm  146g ブルー/ホワイト/ブラック /ゴールド 指紋認証
Huawei nova
価格(税抜) OS ディスプレイ 解像度
1,570円×24ヶ月 Android6.0 5インチIPS液晶 1920×1080
 CPU  RAM/ROM 外側/内側カメラ バッテリー容量
オクタコア2.0GHz  3GB/32GB 1200万/800万画素 3020mAh
 高さ×幅×厚み 本体重量  本体カラー その他
141.2×69.1×7.1mm 146g シルバー/グレー/ローズゴールド au VoLTE/指紋認証
Huawei nova lite
価格(税抜) OS ディスプレイ 解像度
870円×24ヶ月 Android7.0 5.2インチIPS液晶 1920×1080
 CPU  RAM/ROM 外側/内側カメラ バッテリー容量
オクタコア 3GB/16GB 1200万/800万画素 3000mAh
 高さ×幅×厚み 本体重量  本体カラー その他
147.2×72.94×7.6mm 147g ブラック/ホワイト/
ゴールド
指紋認証
ASUS ZenFone 3 Max(ZC553KL)
価格(税抜) OS ディスプレイ 解像度
1,150円×24ヶ月 Android6.0 5.5インチIPS液晶 1920×1080
CPU RAM/ROM 外側/内側カメラ バッテリー容量
クアッドコア1.4GHz 3GB/32GB  1600万/800万画素  4,100mAh 
高さ×幅×厚み 本体重量 本体カラー その他
151.4×76.2×8.2mm 175g ゴールド/グレー/ピンク au VoLTE/指紋認証
SHARP AQUOS SH-M04-A
価格(税抜) OS ディスプレイ 解像度
1,380円×24ヶ月 Android6.0 5インチIGZO 1280×720
CPU RAM/ROM 外側/内側カメラ バッテリー容量
オクタコア1.4GHz 2GB/16GB 1310万/500万画素 2700mAh
高さ×幅×厚み 本体重量 本体カラー その他
143×71×8.3mm 138g ホワイト/ネイビー au VoLTE/防水/防塵/おサイフケータイ
Motorola Moto G5
価格(税抜) OS ディスプレイ 解像度
970円×24ヶ月 Android7.0 5インチIPS液晶 1920×1080
CPU RAM/ROM 外側/内側カメラ バッテリー容量
オタクコア1.4GHz 2GB/16GB 1300万/500万画素 2800mAh
高さ×幅×厚み 本体重量 本体カラー その他
144.3×73×8.7mm  149g グレー/ゴールド 指紋認証
Motorola Moto G5 Plus
価格(税抜) OS ディスプレイ 解像度
1,490円×24ヶ月 Android7.0 5.2インチIPS液晶 1920×1080
CPU RAM/ROM 外側/内側カメラ バッテリー容量
オタクコア2.0GHz 4GB/32GB 1200万/500万画素 3000mAh
高さ×幅×厚み 本体重量 本体カラー その他
150.2×74.0×7.7~9.7mm  155g グレー/ゴールド 指紋認証
VAIO Phone A
価格(税抜) OS ディスプレイ 解像度
1,040円×24ヶ月 Android6.01 5.5インチ液晶 1920×1080
 CPU  RAM/ROM 外側/内側カメラ バッテリー容量
オクタコア1.5GHz+1.2GHz 3GB/16GB 1300万/500万画素 2800mAh
 高さ×幅×厚み 本体重量  本体カラー その他
156.1×77.0×8.3mm 167g シルバー  
Alcatel PIXI 4
価格(税抜) OS ディスプレイ 解像度
420円×24ヶ月 Android6.0 5インチIPS液晶 854×480
CPU RAM/ROM 外側/内側カメラ バッテリー容量
クアッドコア1.0GHz 1GB/8GB  500万/200万画素  2,000mAh 
高さ×幅×厚み 本体重量 本体カラー その他
140.7×72.5×9.5mm  169g  グレー/シルバー   

この他、タブレットASUA「ZenPad 3 8.0(Z581KL)」1,530円×24ヶ月、モバイルルータNEC「Aterm MR05LN」970円×24ヶ月があります。

BIGLOBE SIMの評価

「音声通話スタートプラン(1GB)」や「エントリープラン(3GB)」は少し割高ですが、BIGLOBEのネット契約者ならセット割でむしろ最安値クラスになります。

「ライトSプラン(6GB)」と「12ギガプラン(12GB)」はシェアが出来て、3日間制限もなく、その上全国約8万ヶ所の「BIGLOBE Wi-Fi」を無料で使えるので、快適かつ割安に利用できるでしょう。

格安スマホでネックとなる電話代は、通話料が半額になる「BIGLOBEでんわ」と通話定額の「通話パック60」、「3分かけ放題」を活用すれば、大幅に節約できます。

BIGLOBEのインターネット会員なら200円割引かれて、最安値クラスになるので検討の価値があると思います。

また、6月20日と21日にネットワーク帯域を増強したようなので、今後の速度アップが期待できます。

BIGLOBE SIM 公式サイト

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