ASUSのSIMフリースマートフォン「ZenFone 3」の紹介です。海外での発表会から4か月、ようやく日本でも発売しました。
低価格で性能が高くデザインも良いので注目されています。
目次
ZenFone 3の詳細
海外では、5.5インチ版やメモリやストレージが多いバージョンもありますが、日本で発売されるのは、5.2インチサイズで3GB/32GBバージョンだけです。
価格も期待より高く4万円となっています。
スペック表
メーカー名 | ASUS |
---|---|
機種名 | ZenFone 3 |
価格(税抜) | 39,800円 |
OS | Android 6.0.1 |
画面サイズ | 5.2インチ SuperIPS液晶 ゴリラガラス3 |
解像度 | 1920×1080 |
SoC | Snapdragon625 オクタコア2.0Ghz |
RAM | 3GB(LPDDR3) |
ROM | 32GB |
カメラ | 1,600万/800万画素(F値2.0) |
バッテリー容量 | 2,650mAh |
充電時間 | 約1.8時間 |
連続待受時間 | 3G:約434時間 au LTE:約493.6時間 |
連続通話時間 | 3G:約1,637分 au VoLTE:約1,134分 |
高さ×幅×厚み | 146.8×73.9×7.69mm |
本体重量 | 144g |
対応バンド | 3G:1/2/5/6/8/19 LTE:1/2/3/5/7/8/18/19/26/28/38/39/40/41 |
SIMサイズ | nano/micro(microはSDカードと共用) |
外部メモリ | microSD(最大2TB) |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac |
カラー | サファイアブラック/パールホワイト |
その他 | GPS/ジャイロスコープ/加速度センサー/電子コンパス/光センサー/磁気センサー/近接センサー/RGBセンサー/指紋センサー/Bluetooth 4.2 |
性能
SoCはSnapdragon625で、CPUがオクタコア2.0Ghz、GPUがAdron506です。性能が高いのためデレステなどの3Dゲームもプレイ可能です。また消費電力も発熱も少ないため長時間ゲームで遊べます。
ストレージは32GB、メインメモリが3GBです。メインメモリの容量が増えたため複数のアプリを起動しても快適に利用できます。ストレージ不足は、2TBまで可能なSDカードで補えます。
ディスプレイ
1920×1080のフルHDで、5.2インチサイズです。ディスプレイにはSuperIPS液晶を搭載しているので視野角も良く鮮やかです。コーティングガラスは、ゴリラガラス3になっています。
カメラ部分は出っ張っていますが、強度の高いサファイアガラスを採用しています。従来よりも手ぶれを抑えたクリアな撮影が可能です。
フルラミネーション処理がされているので、反射が少なく発色も良くなります。アンチフィンガープリントは、指紋や手の汚れが付きにくくなっているため、フィルムを貼らない人には何度も画面を拭く手間が省けるでしょう。
また、明るさは500nitもあるり、ZenFone2よりも数段明るくなっているので屋外での視認性が向上しています。
カメラ
メインカメラが1,600万、サブカメラが800万画素です。F値2.0の明るい大口径レンズを使用しているので暗がりでも明るめに撮影できます。センサーはソニー製のIMX298です。
わずか0.03秒の高速オートフォーカスを実現するASUS独自の「TriTechオートフォーカス」を搭載しています。
これは、赤外線のレーザーオートフォーカスと素早くピント合わせが出来る像面位相差オートフォーカス、動きを追従するコンティニュアスオートフォーカスの3つを組み合わせたオートフォーカスです。
手ぶれ補正は、4軸光学式を搭載(OIS)、動画は3軸電子式(EIS)になっています。
また、動画は4Kにも対応しているので、4Kのテレビやモニターを持っている人は、ぜひ4Kで撮影してみましょう。
対応周波数
3Gが1/2/5/6/8/19で、LTEが1/2/3/5/7/8/18/19/26/28/38/39/40/41です。
3Gは、ドコモのプラスエリア(Band6)に対応。またau VoLTEにも対応しているので、全てのキャリアとMVNOで利用可能です。
LTEは、ドコモとauとソフトバンクのプラチナバンドに対応しています。都市部に強いBand21がないくらいで多くの周波数域に対応しています。
キャリアアグリケーションにも対応しいるので、電波の掴みはかなり優秀です。
また、Wi-Fiは、IEEE 802.11 acに対応しているので電子レンジなどと干渉せず、高速で通信が可能になります。
バッテリー
2,650mAhは多くはありませんが、SoCが省エネ設計のため電池持ちは良い方です。クイックチャージは、QC 1.0のみに対応しているようですが、5分間の充電で2時間の通話が可能です。
デザイン
全面背面共に2.5Dのゴリラガラス3を採用。2.5Dとは、端が曲面になったデザインです。
デザイン性だけで、実用面では落とした時に割れやすいとか、ラウンド面までカバーするフィルム(特にガラスフィルム)が手に入りにくいといった欠点があるので個人的には好ましくないですね。
側面は、アルミフレームになっているので、高級感と耐久性があります。
背面ガラスも割れる不安があるので、ケースやフィルムは必須だと思います。せっかくのデザインが台無しですが・・
指紋センサー
背面には、カメラレンズより下に指紋センサーを搭載しています。0.2秒で認証する高速センサーなので、起動にイラつくことはありません。
セキュリティのためにパスワードを一々入力する必要がないので便利です。
DSDS
ZenFone3が密かに注目されている機能は、DSDSです。
DSDSとは、デュアルSIMデュアルスタンバイの意味で、2つのSIMカードを挿入して同時に待ち受け出来る機能の事です。
2つのSIMを使う理由ですが、キャリアの通話定額SIMや、安く利用できてキャリアメールを維持できるFOMAカードなどと安いMVNOのデータSIMを組み合わせたり、仕事用とプライベート用のSIMを使い分けるなどの使い方が出来ます。
特にキャリア契約を維持しつつ通信費を安くしたい人達に需要のある機能になっています。
ただし、スロット2がmicroSDカードと共用になっているので、デュアルSIMにするとSDカードが使えなくなる点は注意です。
その他
CDの4倍の音質の192kHz/24bitを再生できるハイレゾに対応しています。ただし、高音質で聴きたい場合は、ハイレゾ用のイヤホンが必要になります。
また、USB端子は、両面どちらでも刺せるリバーシブルな「USB Type-C」になっています。USBケーブルを刺すときに確認する煩わしさから解放されるので助かります。
まとめ
海外で発表された価格が激安だったため、国内価格が4万円と聞いてがっかりした人も多いようです。
ただ、他社の同スペックのスマホと比較する限り、それ程高い訳ではないようです。前機種のZenFone2も発売時は同様の価格であった事を考えても海外が安過ぎるのかもしれませんね。本家の台湾とかアメリカとか特に。
しかし、今後年末年始に向けて価格は安くなると思うので、値下がりしてから買うのもありですね。ZenFone3は特に欠点もなく、性能バランスも良く、機能も満載でミドルレンジとしては定番になると思います。