IIJmioはau回線のサービスも開始してマルチキャリアに

IIJmio

iijmio-au

IIJmioは、auの4G LTE回線「IIJmio(アイアイジェイミオ)モバイルサービス タイプA」のサービスを10月1日より開始します。

au回線を使ったMVNOといえば、UQ mobileとmineoですが、IIJmioはmineo同様にドコモ回線のサービスも行っているため、マルチキャリアMVNOになります。

また、これに伴いプランの名称が、ドコモ回線がタイプD、au回線がタイプAになります。

さらに、1契約で2枚以上のSIMカードを利用する場合、ドコモ回線とau回線を混在させることも可能なようです。例えば、高速データ通信量をどちらでも利用できます。

au回線を利用したタイプA

タイプA(au)
  データSIM 音声通話SIM 追加SIM利用料 SIMカード枚数
ミニマムスタートプラン(3GB) 900円 1,600円 2枚目400円 最大2枚
ライトスタートプラン(6GB) 1,520円 2,220円
ファミリーシェアプラン(10GB) 2,560円 3,260円~ 4枚目以降400円 最大10枚

※初期費用として、SIMパッケージ3,000円が必要です。

データSIMはSMS機能付きになっています。

auの3Gには対応していないので、音声通話SIMで電話を利用する場合は、au VoLTEに対応した端末が必要になります。

例えば、富士通のarrows M02やarrows M03、AUSUのZenFone GO、iPhoneです。その他、auのVoLTEに対応した白ロムも使えますが、au VoLTEを利用するためにSIMロックを解除する必要があります。

au回線を利用するメリットは?

なぜIIJmioはau回線に対応したのでしょうか?

ドコモ回線だけでも評判が良く、契約者も順調に伸ばしているのに、わざわざ違う回線を利用するのには訳があるはずです。

それは、ドコモ回線に限界を感じているからでしょう。MVNOのほとんどがドコモ回線を利用しているため全国どこでも回線の混雑がおこりやすく、通信速度が安定しません。

そこで、利用者の少ないau回線をサービスに加える事にしたのだと思います。実際、UQ mobileやmineoのau回線プランは速度が安定して速いと定評があります。

その他、auの白ロムが使えるのもメリットですね。auの白ロムは、対応する周波数や、対応するMVNOの少なさと、SIMロック解除しないとVoLTEが使えない事もあり、ドコモと比べてかなり安くなっています。

型遅れでもスペックの高いハイエンドクラスの白ロムが狙い目になるでしょう。

ドコモ回線のタイプDと比較

マルチキャリアということで、ドコモ回線のタイプDとの違いがあるのか比較してみます。

タイプD(ドコモ)
   データSIM 音声通話SIM 追加SIM利用料 SIMカード枚数
SMSなし SMSあり
3GB 900円 1,040円 1,600円 2枚目400円 最大2枚
6GB 1,520円 1,660円 2,220円
10GB 2,560円 2,700円~ 3,260円~ 4枚目以降400円 最大10枚

データSIM(SMSなし)と音声通話SIMの料金は全く同じです。

違いは、タイプDだとSMS機能付きデータSIMを選択すると140円割り増しになる点です。

これは、au回線を利用したUQ mobileとmineoでも同じで、SMS機能が必要な人はau回線を利用した方が月額料金が安くなります。

UQ mobile、mineo(マイネオ)と比較

au回線を利用したUQ mobile、mineoと料金やプラン内容を比較してみます。

「mineo」と「UQ mobile」と「IIJimo」の料金比較表
  データSIM(SMS付き) 音声通話SIM
mineo UQ mobile IIJmio mineo UQ mobile IIJmio
500MB 700円 –  1,310円 – 
1GB 800円 –  1,410円
3GB 900円 980円 900円 1,510円 1,680円 1,600円
5GB 1,580円 –  2,190円 – 
6GB 1,520円 2,220円
10GB 2,520円 –  2,560円 3,130円 –  3,260円
データ無制限 –  1,980円 2,680円

3社共通して設定している3GBプランで比較すると、データSIMと音声通話SIM共にmineoが最も安くなっています。IIJmioはデータSIMだとmineoと同じ料金ですが、音声通話SIMは90円高いです。UQ mobileは全部最も高いです。

しかし、6GBはmineoの5GBよりもデータSIMが安くなっています。音声通話SIMも30円高いだけなので、容量あたりの単価は安くなります。

10GB同士だと、またmineoの方が安いです。

3GBもしくは10GBを利用したい人は、mineoの方が安くて良さそうですが、IIJmioにはバースト転送機能や通話定額もあるので、一概には言えません。

お得な音声Wキャンペーン

期間中(2016年9月1日~2016年9月30日)に以下の割引サービスが適用されるキャンペーンが実施されます。

音声通話SIM契約で2,000円割引き

新規契約者

ドコモ回線の音声通話SIMを契約すると、初期費用3,000円を2,000円引きの1,000円になります。ただし、Amazonなどで購入できるSIMパッケージの場合は適用されません。

既存契約者

ドコモ回線の音声通話SIMのSIMカードを追加する場合に、SIMカード追加手数料2,000円が無料になります。

通話定額オプションが1ヵ月無料

IIJmioでも9月から通話定額が始まりますが、それに伴い割引きキャンペーンが始まります。

IIJmioの通話定額オプションについて

新規契約者

ドコモ回線の音声通話SIMと通話定額オプションを契約すると、利用開始月の翌月の音声通話機能付帯料700円と、通話定額代600円もしくは830円が無料になります。

既存契約者

既存のドコモ回線の音声通話SIMに通話定額オプションを申し込むと、10月分の通話定額代600円もしくは830円が無料になります。

まとめ

通信品質に定評のあるIIJmioが、現状混雑の少ないau回線にも対応してきましたね。

元々、MVNOでの利用が少ないためか、au回線は通信速度が安定して速いようですが、通信品質に自信のあるIIJminが利用するとさらに安定した速度が期待できます。

au回線は白ロムも安価な傾向にあるので、ハイエンドクラスを安く購入できるのもお得ですね。

⇒ IIJmioの総合解説